たとえ、どぶの中でも前のめり!『自分の人生は、自分で決める!』

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まんが『巨人の星』の中に出てくる

坂本竜馬” の言葉が好きである。

「…たとえ、どぶの中でも前のめり…!」 

 

ある日突然。

夕食を取っている時、私の右手から、

箸がぽろっと落ちた。

「あっ、やっちまった!」と思い、

拾おうとするが、ぜんぜん掴めない。

 

横では、

妻が夢中でタブレットに何か必死で打ち込んでいて、

「話しかけないで!」の指示だったので、

箸が握れず、飯も食えないし、

「ええい寝ちまえ!」と思い、

そのまま就寝した。

 

翌日、

今度は、単純に言うと、

 字が書けなくなった!

詳しく言うと、自分の思っている事を

メモしようとしても、文字にならない。

うまく書けないのだ!

 

なんかイライラする。

これはもう言わなきゃ!と思い、

妻に話すと、

「ひょっとして、ヤバいんじゃない!」

と言われ、

自分も嫌な予感が走ったが、その日は、

どうしても外せない顧客との商談があり、

休んで病院に行く訳にもいかない。

 

少し考えて、

夕方まで開いている脳神経外科はないかと探す。

幸いにも、一軒だけ夕方受診OKな所を見つけ、

仕事を何とかこなし、病院へと向かう。

 

ギリギリ診察時間内に間に合い、

問診、握力検査、反応試験のあと、

MRIをする事になる。

 

知ってる人は知っている。

あの工事現場のような音のするトンネルの中に

15分~20分くらいだろうか?入った。

嫌いな人はMRIって不気味なので、

閉所恐怖症の人にはつらい診断機。

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 そのトンネルをぬけると、車いすだった。

目の前に車いすを持ってきた看護師さんの姿。

「なにごと!?」って感じだったので、

「なんですか?」と聞くと、

 

看護師>「とにかく、乗って下さい」

私>「いや、いいです」

 

看護師>「とにかく、乗って下さい」

私>「いや、いいです」

 

看護師>「とにかく、乗って下さい」

私>「いや、いいです」・・・の問答の後。

 

半強制的に、レントゲン技師の男の人にも言われ、

きゃしゃな小柄の看護師さんに押されて、

周りの人が何事?って言う雰囲気の中(はずーー)、

車いすにて診察室まで帰った。

 

そこで待っていたのは、

医者から、至極冷静に、

 「脳出血(左脳)してます!」

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「急に転倒されたら、危険なので、

車いすで戻ってきてもらいました。

2週間程度の、入院治療が必要です。」と言われた。

「ガビィーーーーン!!!」

わたし的には、大ショック!!!

 

「放っておくと、右半身不随ないし、

テンカンないし、運転中どこかで意識を失ったら、

事故の危険性もあります」と

最大限の医者の脅し(失礼)。

 

一瞬、

部屋中の電気が消えた!

真っ暗になった! 

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             気がした!

そして、MRIの画像をじっくり見た。 

力の入らない右手。

痺れのある右肩。

右半分の顔のこわばり。

右目のカスミ。
びっこ歩き。

自転車がうまくこげない。

 すべての謎が、一気に解けた!

 

時が止まった。

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・・・・・

 

が、次に考えた事は、

今のわが家の経済状態。

今受けた診察のMRIも、

貧乏人からいえば、多額の費用。

 

その上に、

脳神経外科への入院、検査、治療となると、軽く、

うん十万円、下手すると桁違いの額になる!

 

とても、

今の経済状況では、おちおち入院などしておれない。

 

そして、

なぜか?

入院すると、帰ってこれない

ような気がした。

なぜか?

 

「奥さんに、ご連絡してください!」

と医者は、ベッドの空きを確認し、

即時、入院を促した。

 

頭の中でいろんなことが駆け巡った。

 

そこで、ピキッと出てきたのが、

先程の坂本竜馬のことば!

 

「…たとえ、どぶの中でも前のめり…!」

 

まだ、

やり残した事は、たくさんある

ここで、入院、治療している、

金も、時間もない!

 

そう決断した時。

車いすから、

すくっと立ち上がり、

医者に一言。

自分の人生なので、

自分で決めます!

今、とても入院しているような状況ではないので、

先生!

何をすれば、

何をやめれば、

生き延びれますか?

 と、たぶん強い語調で聞いたと思う。

 

医者は、

目を丸くして、この状況で、自宅療養?

「ありえん!」とでも、言いたそうな顔で!

 

■禁酒、

■禁煙、

■減量、

■血圧コントロール

◾呼吸コントロール

■精神状態のコントロール・・・

 を指示した。

「分かりました。それ全部クリアしますので、

帰してください!」

と言うと、

「死にますよ!」

とまでは言われなかったが、

「後悔しませんか?」

「私は、あなたを引き留めなくて

奥さんに怒られませんか?」

とまで、言われる。

 

私>「大丈夫です」

 

そして、再度、

自分の人生は、自分で決めます!

と言って、病院を後にした。

 (つづく)

 

 LPT!(レッツ・ポジティブ・シンキング